第718話「時間も許さない」

「言いたいことがあるなら手短に頼む。いつ腕を引きちぎられるかわからんからなっ!!」


「結界を強化します!!」


「ミャーも手伝うにゃ」


「理由があるんでしょ? 今更なんで話してくれなかったのかなんて言わないけど、こんなことになるなら話してくれていたほうが良かったんじゃないかな」


「早く話して楽になれば?」

 

 ディアナが強固な結界を張ったことで俺達がスミレを万が一行かせたとしても、結界と突破するまでの時間稼ぎにはなる。

 それでも、数秒持つかどうかわかりはしない。

 力づくで壊せるか定かではないものの、やってやれないことなんてない。


 それは理解できる。

 俺ならできる。

 できると思えばこそ、それは実現する。

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