第695話「記憶のかけら……掴む」
記憶力なんてものは人である以上対して違いなんてものはない。
皆、等しく記憶しそれを引き出すことができる。
二人の人間と自分の記憶を合わせれば三つの記憶を所持している事になる少女。
瘴気でいる事が不思議な程の情報量である……。
それが脳科学に疎い者の考えである。
なぜなら、人の記憶できる容量は万物の記憶に等しいとさえ言われるほどなのだから。
そこに、一つ二つ増えたところで何かが変わるとも思えない。
確かに並行して三人分の記憶が蓄積されるのであれば、混同することもあるかもしれない。
だが、あくまでも過ぎ去った過去の記憶である。
普段記憶の引き出しを開けないかぎり問題があってたまるはずがない。
それは理解しているはずだ。
だからこそ生まれつきの力として受け入れ、その記憶に殺されずに済んだのだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます