第669話「お洒落な気分で」
どうも、おもしろがっているのがみてとれる。
仕方がないとはいえこのままってわけにはいかない。
そこまで思ってもなにかができるわけではない。
「ねえ、あの娘の服可愛いよね。ここはお洒落に気を遣ってる娘も多いし、期待できそうかな」
「確かに……って別にみとれていたわけではないぞ!!」
「そんなに否定しなくてもわかってるけど。ルナの方が可愛いって思っただけだよね」
「んな!!」
言葉にならない。
確かにコーディネートが光る人は多い。
だからといって、それ以上の感情は特に抱くことはなかった。
「ダーリンがそんな目でボクを見てたなんて……知ってた」
「俺は知らない」
ルナは最早どうでもよくなったのか、周囲に目が泳ぐ。
熱くなりやすくて、そして冷めやすい。
感情豊かなのは人間を直に感じているからだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます