第566話「代わりは他にいる」

 必然的に役回りが偏ってくるのは仕方がない。

 ユイナは俺の代わりに道を掘り進める作業を代わることは出来るが、今ユイナに消耗してもらうわけには行かない。

 ユイナにできることは他の誰かが肩代わり出来ることばかりではないのだ。


 傷をいやす魔法、精霊術は抜きんでている。

 効率を考えても誰かに任せるよりは専念してもらった方がつごうがいいのだ。

 それならば単調な作業は俺がこのまま推敲した方がいい。


 穴掘りが好きなわけではないのだが、如何せんここは仕方がないと割り切ってしまう。

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