第565話「なにかが来る」

「ここまで来ればもう暑くはないかな」


「あいつもむやみやたらに暴れてたみたいだけど、諦めたのか追ってないな」

 

「まだ、結界をとくには早いわね。落ち着ける場所に辿り着くまではこのままの状態を保つしか……」


「ボクは結界には精通してないないからね。代わることができたら、ダーリンの役に立てたのになぁ」


 適材適所で事にあたるのが最善なのだが、役割というのは偏ってしまう。

 だからと言って遊んでいるわけではない。

 そんな余裕はだれにもなかった。 

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