第517話「舞い降りた男」

 あいにく空から降ってきたのは美少女などではなく、美丈夫であった。

 それも敵か味方かも定かではなく、纏うオーラは一線を画す。

 少なくとも今関わり合いになることはプラスになることが無いように感じた。


 できれば見なかったことにしたかったところではあるのだが、警戒心と言うものは場合によっては相手に感じ取られてしまうものである。

 うまく隠れているつもりでそうではないかのようなものだ。

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