第412話「高度の高さ」

 距離は平地に比べて半分も進んでいないというのに時間を掛けただけの事はある。

 ようやく一帯を見渡すことができる場所へと辿り着いたのだ。

 根の張った樹木から垣間見える世界は空気が澄んでいるのだろう、地平線まで見渡すことができる。


 北の方角が見渡すことができないことを除けばある程度近隣の把握に安心感を覚える。

 しかし、この場所からではあの断絶された地形が見渡せない。

 初めてこの世界に召喚されたところまでは見通すことができないのは距離が遠いためだろう。


 

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