第385話「矛盾する摂理」
バランスを崩すことのないように気を付けているというのに、何もないところでふと躓くことがしばしばあった。
どうもこの森は五感を狂わせる作用があるらしい。
それでも影響を最小限で実害がほとんどないのは常人を逸した身体能力が成せる業としか言いようがない。
人間である以上決して超えることのない肉体の枠組みがあるのだから、自然的な干渉というのは避けられない。
それすら超越するというのならばそれは最早人ではない。
緩和することができても決して零にならないのは原因そのものが消失しないからである。
それは二人も十分に理解している。
だが、それすらもスキル、アビリティで相殺することができることが矛盾しているということを誰も不思議と疑問視することはない。
そういうものなのだと捨て置いてしまうというのだからしょうがない。
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