第386話「戻りはした」
二人が野兎に野鳥とバリエーション豊かな得物を抱えて戻ってきて俺は安心したのと、そのまま追いかけなくてよかったのだという結果にようやく走り出す寸前の気持ちを落ち着かせることができた。
しかしながら、ぼろぼろのスペラは心ここにあらずといえばいいのか放心状態にも見えて不安をぶり返す。
ディアナが肩を貸すようなこともなくしっかりとした足取りで大荷物を抱えてこれたのだから、見かけ以上に警鐘なのだろうとは思うのが如何せん一度気になりだせば臆病風というのは止むことはない。
「二人とも無事で良かった。スペラはなんでそんなになってるのか、言ってくれるんだろうな?」
「ミャーの能力を使ったのにゃ」
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