第383話「道なき道」

「あまりここにいるわけにもいかないわよ。程よく焼けた獣を拾って帰りましょう」


「そうするにゃ……」


 お互い両手で持てるだけ食料になりそうな獣を持つと足早に戻ることにする。

 と言っても数百体もいたモンスターは消し炭になっていた為余熱と雷にあてられて絶命したいく数体は外見上ではほぼ無傷だった。

 人間も脳の数本の血管が焼き切れただけで命を落とすというのだから何も不思議なことではない。


 スペラを探す時は急いでいたこともあって道とはとても言えない場所を駆け抜けてきたディアナであったが、帰りはそこまで危険な道を行く必要はない。

 荷物が多いのだから落として紛失するリスクを考えればなおのことである。


  

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