第382話「静謐なるワルツ」
物思いにふけっている間に徐々にモンスターの気配が感知できる範囲内に入っている事に気がつく。
近づく速さが森の中であることを感じさせないのは流石、獣といったところか。
ディアナのの視界はスペラ同様夜目が効く。
吸血鬼というと連想されるのが蝙蝠を連想するところではあるが、実のところ関連性はない。
蝙蝠に変身するような能力も持ち合わせてはいない。
しかしながら血というのは千差万別というに事欠き、あらゆることができる可能性と、実現不可能な単なる物質としての理を有している。
つまり、血を吸う代表的な動物として与しやすく扱いやすいのだという事であった。
イメージのしやすさから血を蝙蝠に姿を模して召喚することもまた多かった。
そして、何よりも血を扱うものは目に関わらず五感が優れている。
肉体のあらゆる場所に万遍なく血が流れているのだからそれを自在に操ることができれば、部分的に強化することも可能である。
この特殊な能力をアビリティ、スキル、魔法などではなくあくまでも本人の身体の一部として行うというのだ。
本人もそれは十分に自覚している。
それもそのはずで、後天的な力なのだから人間出会った時との変化も比較して自覚している。
持つ者と持たざる者の違いを認識できる数少ない者の一人だ。
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