第349話「宝の持ち腐れ」
時を司るということがどういうことなのかイメージ通りなのか。
実践前に行使しようとした。
否、既に実行されていた。
ほんの一瞬、めまいがしたかと思えばMPの半分が無くなっていた。
そこから得られたものは使いこなせなければ宝の持ち腐れなどといった甘いも緒ではないという事だった。
これが戦闘真っただ中であれば、無駄に危機的状況を自ら作り出していた。
これが積み上げられてきた経験と突発的に得られた産物との違いだ。
好機なのだからこの期を活かせなければそこまでだという事なのだが、どこまで行っても諦める選択肢を選ぶことは許されていない。
「ボクにはわかったよ。でも範囲が狭すぎるかな。今のままだと手が届くくらいしか術が掛らないから、場合によっては自分を追い込むことになるよ」
当たり前のことだが、自分だけ時間が止まれば敵にとっては物理的に有利に作用する。
だからといってこちらの思考は時空を超えているのだから、一概に勝利を譲るともいいがたいのだがそれは実戦でなければわからない。
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