第347話「次なる一手と結局」

 腕は痙攣しているようにしか見えない程度に落ち着きを取り戻しつつある。

 痛みも全く感じないところから鑑みるに、峠は過ぎたといったところだ。

 相手が精神生命体の類でなければ、取り込むことができることの証明ができたのは成果としては及第点といえる。


 命あるものは虫だろうと取り込むことができないのは試して確認済みだった。

 事なき終えてよかったと思う。

 これで大手を振って仲間の元へと帰れる。


「アマト、大丈夫なの? その手……」


「そのうち治まるさ」


「流石、アーニャだにゃ!! 一人でやっつけるなんて、すごいにゃ!! 次見つけたらミャーには倒し方教えてほしいにゃ!!」


「次か……次は全員で行く」


 もう、リスクはない。

 その確信を得るために試した。

 どんな難問も答えがわかっていれば誰でも解ける、それが初見であろうと例外などあるはずもない。


 それを証明してみせる。

 

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