第278話「常識?」
小枝を踏み均す音が徐々に近づいて来るのが聞こえる。
それだけではなく聞き覚えのある声も森に響きわたる。
本来であればある程度うるさいくらいの方が獣が近寄らない為、鈴やラジオをつけて森に入るのだが如何せん世界がこうも違うと今までの常識などあてにはならない。
案の定、俺の背後になじみの雑魚モンスターが飛び掛かってくる。
これだから力量の差などわかるはずもない程、低レベルなモンスターはたちが悪いと言わざる負えない。
俺としてみれば最早返り討ちにしたところでさして経験を積めることすら難しくなっている。
まさしく無意味な殺生として余りある。
しかしながら、絶対というものはないのだから油断して命を落とすことがないようにはしなければならない。
「合流する前に片付けておくとするか」
ガルファールを振るう手に力を込める。
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