第271話「獣道の中で」
このあたりは人の出入りが盛んだと思えるほど足元は踏み均され、自然の森だというのに足元にそれほど注意せずとも歩みに支障はなかった。
これは最初に抜けた森との大きな違いである。
無論、人の出入りのないところまで行けば違ってくるのは明白なのだが問題はそこでない。
人の出入りがあるかどうかという事だ。
すなわち、俺たち以外の誰かと出くわす可能性があるという事に注意しなければならないという今までは気にし悪手もよかったところにまで気を配らなければならなくなった。
モンスターだと誤認することもある。
その逆もまたしかり。
油断は命取りだと気を引き締めていかなければならないのだが、なかなかどうして切り替えというものは簡単ではない。
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