第217話「ディアナパーティ加入 (ステータス有)
「ありがとうございます。アマトさん」
「ああ、これからよろしく頼む。それからパーティーの申請をするから承諾してくれ。それで、本当の仲間だ。今更だが、これも一種の契約で反故にすることができないが……」
俺が眼前のメニューに触れながら注意文を読もうとして、それをディアナに遮られた。
ディアナは首を横に軽く降った。
「契約を交わす以上覚悟は決っています。主にあったとしてもそれ以上は望みません。目的が達成した後も貴方の為に後の時間を全て捧げます。そもそも貴方がいなければ恐らく私の目的は果たされないのですから」
「そこまでしてくれなんて言うつもりはないっていうのは無粋だな。気のすむようにしてくれ。例え契約が命を縛るとしても自由まで縛りたくない。その時は好きなところに行くのは自由だって言っておくよ。言っておかないと俺の気が済まないってだけなんだけどな」
「スペラちゃんが言うようにアマトさんはやはり優しい方みたいですわね」
ディアナはパーティーに加入したようだ。
俺の管理するメニュー上にディアナのステータスが表示された。
その圧倒的な数値に俺は胆を冷やした。
明らかにその数値は常識を逸している。
常識などというものがあるのかどうかも怪しいこの世界でも、ずば抜けて高い数値は戦力としてはケチのつけようもない。
勿論、数字などあくまでも参考程度だという事はわかってはいるものの敵に回せば俺達が束になっても勝てるとは思えない。
ブランクがあり、受肉したばかりで真名が伏せられているルナに匹敵する力があるというだけで化物じみている。
これが吸血鬼という種族なのか。
漫画や小説で最強の部類で表現されているのは伊達ではないと改めて実感させられた。
【名前: ディアナ・ホーリージェデッカ レベル219 1219歳】
種族:吸血鬼(眷属)
職業:魔導士〈弟子の同行により能力に補正〉
加護:無
身体アビリティ:SP2200
MP3220
W190
筋力680
防御540
俊敏630
器用890
魔力6800
精神力2010
知力670
霊感390
魅力840
運70
固有アビリティ:写霊 不死の呪縛 血の制約
アビリティ :痛覚無効 属性無効 状態変化無効 詠唱多重結束覇道回帰 重力制御 予知(弱)
スキル :棺桶武技術 エナジー吸収放出 索敵 合成法
魔法・精霊術・術法:闇魔法 空間魔法 空間移動 風魔法 風魔法 氷魔法 治癒 浄化 幻術 幻想術 火魔法 雷魔法 土魔法 重力魔法 夢魔法 木魔法 白魔法 血魔法
PP :8720
なんと言っても年齢が1000歳を超えているという事だ。
亀の甲より年の功などと言う言葉があるように、ステータスが如実にそれを語っている。
この数千年の時の中で邁進してきたのだろう。
パーティーの補正を受けてこの数値だとして、それ以前であってもそれほど変わっているとも思えない。
目の前のディアナはパーティーに加入することで若返ったように思える。
外見年齢は俺と左程変わらず大学生のお姉さんといったところか、落ち着いてる雰囲気が魔法使いのロープと相まって助教授のようにも見える。
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