BLAZBLUE

第2話 コマンド入力

 今から約8年位前……。

私はその時に触っていたゲームと言えば、アクションやシューティングなどがメインであった。

 格闘ゲームは触ってはいたが、一人で遊ぶ程度で、ちょこちょこやっていたという位である。 やり込むという感じの程ではなかった。


 当時の私は、ゲーム情報誌を買っており、そこからゲームの情報を仕入れていた。

 そこである情報が目に入ったのである。

 アークシステムワークス株式会社様が新作の格闘ゲームをゲームセンターで稼働している! 

 

 そのゲームは家庭用でも出るというので、私は家庭用の発売日までに下準備を行った。

 そのソフトを予約して、アーケードコントローラーを購入して、わくわくしながら待っていた。

 そして、発売日になり、私は仕事を終わらせた後すぐにゲームを買いに向かった。

 目的の物を買ったら、即座に帰宅!

 帰宅したら、すぐにゲームを起動させたのだ。

 

 BLAZBLUE


 これが、私のネット対戦でハマり込むきっかけを生んでくれたゲームであった。

 メインメニューから私は最初にトレーニングモードを選んだ。

 さすがに必殺技が出せないと苦労するだろうと思い、軽い気持ちで技の確認をするつもりで選んだのである。

   

キャラ選択画面で最初に私が選んだキャラはノエル=ヴァーミリオンだ。

 最初にこのキャラを選んだ理由が、説明書のコマンドを見て、出しやすいと思ったからである。

 このキャラは二丁拳銃を持っている女性キャラで、見た感じは離れて戦うかなと思うが、近距離用キャラである。

 そのキャラの必殺技を一つずつ出していく。

 少し苦労したが、技は全部出すことができた。


 そして、キャラ選択画面に戻り、再びキャラを選ぼうと思い、キャラを見ていった。

 そこで、妙に引き付けられたキャラがいたのだ。

 そのキャラの名前はシシガミ=バングである。

 このキャラは忍者の格好をしているナイスガイな男である。

 説明書を見ると、スピードとパワーを兼ね備えた忍者と書かれている。

 忍者なら、漢は背中で語るみたいなキャラなんだなと思い、そのキャラを選んだ。

 

 最初に必殺技の確認をしようということで、またもや一つずつ試していく。

 必殺技を苦労しながら出していって、一つ分かった事があった。

 漢は背中で語ると思っていたが、まったくそんなことはなかった。

 非常にしゃべるのだ! 非常に!!

 当時やっていたときは少し笑ってしまったくらいだ。

 まぁ、暑苦しいキャラだとなんとなく分かった。

 

 この時に言った言葉が、

「このキャラ気に入った! 使おう!」

 この言葉を発してから、約二、三分後にあるコマンドに躓いてしまう。


 ディストーションドライブの超奥義「萬駆活殺大噴火ばんぐかっさつだいふんか」(通称は大噴火)というコマンドである。

 このコマンドについての説明は文字で表すことができないので、下の表を使おう。


 789

 456 BCD

 123 A


 左の数字はレバーの方向を指しており、右のアルファベットはボタンを指している。

 

 例えば、有名なコマンドで言うと、波動コマンドと言うのがある。

 この波動コマンドと言うのは、ストリートファイターシリーズのリュウと言うキャラクターが使用する飛び道具、波動拳からきている。(と、私は思っている)

 もし、波動コマンドを出したい場合は、236+ボタンで出すことができるのだ。

 さて、話は戻るのだが、私の躓いた大噴火のコマンドなんだが、さっきの表を使うとこうなる。

 2363214+C

 このコマンドを出そうとしたとき、違う技が出てしまっていたのだ。

 ここまで来たら、出すまでやるぞ!

 やる気を出して、頑張ったのだが……。

 

 十分後、

 「うん! 無理! 対戦しよう!」

 私はそう言って、このコマンドを出せないままオンライン対戦に向かった。

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