朝の補講③
いつの間にか補講に行くためではなく
拓也に会うために頑張って早起きしている自分がいた。
補講のときは必ず拓也もいた。
大抵電車を降りたあとに拓也が私の肩を叩いてくれた。
あたしも!と思って今度はあたしから拓也の肩を叩いてみたり。
メールもずっと続いてて
「明日補講あるのかな?」
「うん、あると思うよ」
「今日はないかな」
みたいなのをしていた。
でも、補講がないと思ってたときに補講があったときがあって、
拓也とあたしだけが欠席した形になってしまったときがあった。
普通に登校してきたら秋が
「今日どうしてこなかったの?補講。」
と聞いてきた。
やば!あったのか!
ってことは「ないと思う」っていうメールをした拓也も来てないってこと。
さっと拓也を見て「ごめん」というジェスチャーをした。
拓也はふざけて「おいー!」みたいなジェスチャーを返してきた。
学校ではあまり話したことなかったからそれだけですごく楽しかった。
誤算だったのは、すぐそばに秋がいたこと。
「拓也となんかあったの?」
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