朝の補講②






少女漫画でよくあるハートが前面にドーンって出てくる感じ。










それくらい心臓が飛び上がった。










「お…はよう……」










これが精一杯でした。笑










「この時間にいつも来てるの?」










「ううん……今日は補講だから……」










頑張って話した。










待って……これ、学校まで一緒に行くパターン……???










それはやばいんじゃないかな……!!










うちの学校は人数が少なくて










学年全員と友だちみたいな感じだったから










一緒に行ってるとこなんて誰かに見られたら……









しかも朝の補講に来ているのは受験生であるあたしたち3年生。










秋がいないとも限らない……










絶えず周りを見ながら断る理由もなく断ることもできずに2人で歩いていた。










不思議と会話は途切れなかった。










いつもはかったるいだけの道もあっという間に過ぎ去った感じがした。










補講の教室に入るときは少し緊張した。










一緒に入るとさすがにまずいからあたしは少し後から入った。










この奇跡の登校劇はまだまだ続いた。


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