だってほら!受験生じゃん?⑤








受験生になってから先生が行ってくれる補講が増えた。










補講っていっても放課後だけじゃなくて朝早くにもやっていた。









それに参加するために朝早く学校に行ったり、遅くに帰ってきたりしていた。










あたしは学校の行きは、一人で行きたい人だった。









親友である秋とも一緒に行きたくなかった。









これは秋のことが嫌いとかそういうんじゃなくて、ただ単に朝が弱く寝ぼけていて話題が見つからないからだった。










それに電車の中でも単語帳を見たりして勉強したかったから。










だから、秋や他の友達が同じ電車に乗る時も見つからないように隠れていた。










そんなあたしにはこの補講は良い言い訳だった。









朝の補講は早くに誰とも会わずに学校に行ける。










そうして電車の時間を変えて数日した頃、

























あたしが乗った車両に拓也がいた。


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