第731話
「ハロウィンなんの仮装しようかな!」
「は? あれは子どもが仮装するもんだろ?」
「公ちゃんは昭和の人なの? 今はみんなで仮装してパレードするの!」
「それはイベント会社が儲けるための策略だろ?」
「そうなの? でも、楽しいからいいじゃん!」
「楽しければいいとか、おめぇは単純でいいな」
「えへ、それほどでもないよ!」
「褒めてねぇし!」
「マーベルのキャラとかディズニープリンセスは誰かと被るよね〜」
「だな。どこかの子どもと被るな」
「バンパイアかドラキュラどうかな?」
「それもメジャー過ぎて被るだろ?」
「そう? バンパイアとドラキュラどっちがいいかな?」
「それどっちでもいいだろ?」
「よくない! 沙羅魅は公ちゃんに意見を聞いてるの! 真剣に考えてよね!」
「真剣に考えることか?」
「考えるでしょ! いつも考えないやつは頭が悪いとか言っといて公ちゃんだって考えないんじゃん!」
「いやいや、そういうことじゃねぇよ!」
「どゆことよ!」
「バンパイアもドラキュラも同じだろ!」
「同じじゃないよ!」
「どこがだよ!?」
「名前がよ!」
「名前が違うからって違うとは限らねぇだろ!」
「かぎる、かぎる!」
「じゃあ、木村拓哉とキムタクは?」
「それは愛称だから限らなくってなくないよ!」
「それどゆことだよ?」
「名前違くないってこと!」
「じゃあ、安室透と降谷零は?」
「あっ、名前違うけど同じだ〜!」
「だろ!」
「ね、トリプルフェイス!」
「そこトリポーフェイスな!」
「出た! 公ちゃんの発音いいやつ!」
「つまり、名前が違くても中身は同じってことだぜ」
「だね、カレーライスとライスカレー的なね!」
「それは違くねぇか?」
「違くない! 食べ物の話ししたらお腹すいちゃった!」
「じゃあ、なんか喰いに行くか!」
「うん。カレー食べに行こう!」
「そうすっか!」
「カレーGOGO!」
「それを言うならGOGOカレーな!」
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