あやかしの世界

暁ノ龍

序章

 私は高校に入ってから、入りたいという部活がありませんでした。ある日心霊について調べている、いわゆるオカルト研究部の人に声をかけられました。

「君、霊感とかってある?」

「は?」

「だってこの前、誰もいない音楽室で誰かとしゃべってた......というより除霊でもしていたのかな。」

「見てたんですか?」

「ん?たまたまだよ......」

「嘘ですね。あなたこそ霊感あるんじゃないんですか?」

「知ってたの!?」

「なんとなく。」

 実は、同じクラスにいる、池田 司 という男からきいたことでした。この池田もオカルト研究部員の一人で、ほとんどの人や僕も霊感がある人ばかりですから。と、聞いていた。部員は五名で五人全員霊感があるみたいでした。

 霊感がある人に目をつけるとかいううわさもありましたが、いま、私に話しかけている男は、完全に私にめをつけたやつでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る