未知の世界の冒険譚
ななみん
みんなの紹介回的ななにか
それはなにかの記念日というわけでもない平凡な日に起きた出来事だった。
高校2年の5月、俺こと時原創一はいつも通り学校に登校している最中だった。
「はぁ...高校生活2年目にしてもう飽きたぞ」と誰もが思いそうなことを1人つぶやきながら歩いていると、
「なに言ってんだよ。まだ高2の生活は始まったっばかじゃねぇか」と誰かが元気よく俺の独り言に突っ込んできた。
「なんだ、和哉かよ」
「おうよ、おはようさん創一」
「ああ、おはよ」
こいつは俺の数少ない友人の1人である黒羽根和哉だ。和哉は俺と違い学年でもなかなかの人気者だ。運動神経や学力は俺も和哉もかなり高いが同じくらいなのに、俺といえばオタクよりのインドア派、それに対して和哉はなんでもできる、言わば万能人ってヤツだ。こいつに俺と同じ趣味がなければ友達にすらならならなかっただろう。
「なんで、朝っぱらからそんなテンション低いんだよ」
「そりゃ4月で始業式も終わって今月はもう勉強ばっかじゃん。クラスの奴らも去年から一通り知ってるからな。なんかつまんねえ」
「全くなんでそんな思考なのかねぇ、いっそのこと部活でも入ったらどうだ?お前ならなんでもできるだろ」
「やだよ、お前の部活の練習見てて怠そうって思ったから、どこ入っても続く気がしない」
と他愛もない話をしているうちに学校に着いた。
創一は自分のクラスに着くと自分と和哉に挨拶する声が聞こえた。
「あ、創一おはよー」
「後、和哉も」
挨拶してきたのは友人である雪代三香と葉桜唯の2人だ。
2人は高校からの知り合いで高一の時に同じ班になりそれから親しくなった。三香は髪は長く、身長もそこそこありモデルのような体型をしていて男子に負けないくらい運動神経がいいので異性だけではなく同性にもモテるらしい。一方唯の方は俺と同じインドア派で身長も平均ほどでなんか不思議なオーラ纏ってる感じがする。だがそれがいいのか男子にはめっちゃモテてるらしい。
「ああ、2人ともおはよ」と挨拶を返す
「なんで俺はついでみたいなんだよー」と和哉は不満を漏らす
「まあまあ、いつもと同じじゃん」と唯がなだめる
時間もギリギリだったようですぐにチャイムがなり皆席についてHRが始まった。
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