第4話 大好きなたくわんが売っている!!
日本食が大好きな夫、新しい味にチャレンジするのも大好きだ。
カリフォルニア出身なので日本食も結構食べ慣れている。はじめて日本に来た時に1人で街を探検し、見るもの全て珍しく、写真を撮りながら街を練り歩いたそうだ。
スーパーに入った夫はたくわんを見て大興奮。
「あああ~~!あれだ!カリフォルニアの日本食レストランの定食とかについている黄色い小さい美味しいやつだ!!」
大好きなアレ
大喜びで長いたくわんを丸ごと買って、ビニールを剥きながらボリボリと歩き食いをしたそうだ。
たくわんの丸かじり!!
「そうしたらね! 半分も食べてないのに気持ち悪くなったんだよ!!」
当たり前だ。
というか半分近く食べたんだ? 塩分の摂りすぎだ。
「でもね、その日外国人だからか、すごく見られたんだ」
それが理由じゃないな。たくわん丸かじりしてたからだな。
確かに外国の食べ物は食べ方がわからない場合が多い。
電車の中で麺つゆを飲んでいる外国人の写真も見た。誰か止めて差し上げろ。
夫の母が日本に来た時に初デートに行ったしゃぶしゃぶ店に連れて行った。夫のママのことはマムと呼んでいた。
真ん中の鍋を見て
「え!!お湯だけ!?」
「違う違う、ここにね、薄いお肉をスイースイーって洗うように入れるの」
「そうなの? びっくりした。お湯だけ?って」
またしゃぶしゃぶの食べ方を身振りで説明しているところに野菜がやってた。
白菜、もやし、ネギが乗っている大きな皿を受け取ったマムはなんと
もっしゃ、もっしゃと食べ始めた。
「うわ~~~~~ストップ!それ鍋に入れるの~~」
サラダだと思ったそうだ。
アメリカではテーブルで自分で作る料理はあまりないのでしかたないよね。
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