17_庭師のこだわり
彼女はこの庭を、命を削って作り上げたと豪語するほどに愛していた。
彼女の血と汗と涙を与えられた木や花は、日光を浴びることで黄金に輝き、月光を浴びることで白銀に煌めいた。
彼女はこの庭を、誰にも見せることはなかった。
見られたら最後、この美しさが評価されてしまうからだ。
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