04_少女と椅子

彼女は四六時中、椅子に座っている。


「私、この椅子に見初められちゃって、私のことを離してくれないの」


嘘か本当かわからないことを聞きつつ、僕は彼女の身の回りの世話をする。


「いつか君の膝の上に座りたいな」


冗談か本音かわからないことを聞きつつ、やはり僕は彼女の身の回りの世話をする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る