03_ケーキの妖精

「お前、やっぱりケーキの妖精なんだろ?」


テーブルを挟み、彼は呆れ気味にそう言った。


「しつこいわねぇ」


私は溜息混じりに返事する。


「確かに私はケーキみたいな甘いオーラを放ってるけど、ケーキの妖精なんかじゃないわ。ごく普通の女の子よ」


「普通の女の子はな、一時間もケーキと会話しないんだよ」

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