第14話 「そこは機転を利かせて臨機応変にやってよ」←無茶言うな
アスペルガーの人は機転を利かせることが苦手です。というか臨機応変に対応することはほぼ不可能と思っていただければと思います。
当事者である私から言わせてもらえば予定外の事が入るとそこで脳味噌がショートして頭が真っ白になってしまいます。頭の中から言葉が出てこなくなります。
当然ただでさえ動かない口もピクリとも動きません。もうどうしていいか分からずただただ呆然としてしまいます。
即興でやるというのは完全に無理で、同じようなことをもし私がやろうとしたら、ありとあらゆるパターンを用意して完璧に穴の無いように準備しないと臨めるものではありません。芸能人がトーク番組でその場を盛り上げるというのは私には無理だと思います。賭けても良いです。
この文章も書きためておいたものを軸にしてそれを読みやすく、またボリュームを膨らませて書いております。
その場で即興で書いているわけではありません。結構話の内容はかっちりと決めて書いています。
(まぁ小説自体プロットが無いと話が二転三転してグッチャグチャになってしまいますが)
ですのでやる事がマニュアルでカチッと決められている物であれば苦手とされる接客業でも苦手とはいえ完全に出来ない。というのは無いでしょう。
実際大学生の頃、コンビニのアルバイトとか勤めていた時もありましたし。
ただ、あくまで「出来ないわけじゃない」というレベルですので、工場の流れ作業の方がよっぽど向いている事は確かですが、どうしてもお金が無くて今すぐ働かなくてはならない。という場合はやるというのもありでしょう。
ちなみによく言われているのが「アスペルガーは事務は完璧に無理」という事です。
私は事務の仕事をやったことはありませんが、調べた限りでは「突発的な仕事を何個も投げられてそれをまとめて優先順位をつけてこなしていく」という
アスペルガーにとっては完全に苦手、というか「ほぼ不可能」な事である「マルチタスク」「優先順位をつけていく」「臨機応変な応対」というものを求められるのでデスマーチ一直線です。水にとっての油のように受け入れられないものでしょう。
特に事務員として採用されやすい女性の方は止めておいた方が身のためです。身体も精神も壊れると思います。
私だったら精神が異常をきたして発狂して、ジャングルの奥地に生息している大型のサルのような声にならない叫び声をあげながら、上司の後頭部を消火器でフルスイングしちゃうかもしれません。というか、多分します。
しかしマニュアルでカチッと決められている仕事というのは大抵「誰でもやれる仕事」であって低賃金であることが非常に多いです。
そのためアスペルガー患者はなかなか裕福な暮らしが出来ない事が多いです。実際私も3回も仕事を変えてキャリアを一切つめずにここまで来てしまいましたし。
詳しい事はかなり後になってしまいますがその辺は「障害年金」である程度はカバーできます。後ほどお話します。
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