第9話 ロボットと体

ロボットといえばアニメなどではほとんどが鉄でてきている。しかし、鉄の決定的な問題点は溶かすことが困難な点である。ロボットであっても高炉を内蔵して自ら鉄を溶かし、自分の身体を作っていくことはほとんど難しい。従って、外装が鉄などの金属材料でできたロボットは、人によって“作られたロボット”ということになる。

一方、自らの身体そのものを成長させていけるロボットは外装に鉄を使わない。使っても骨格に留める。溶かしやすい樹脂を中心に3Dプリンタのようにして身体を拡張していくことができる。近年では、金属粉末による3Dプリンタもでてきたから外装も鉄にするのは不可能ではないが、それより鉄できた服を着せる方が合理的になるだろう。そもそも肌感覚があり、触れれば痛みを感じ逃げることができるロボットの外装を高強度にする必要があるとは限らない。表面だけ固くしても可動部分がもげる。

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