第7話 ロボットと睡眠

ロボットにも睡眠が必要である。動物よりはかなり少ないにしても全く無しとはいかない。各センサーからきた情報を元に学習するが、学習パターンを習得する時には一旦センサーを全部落とさなければならない。データの移動中にデータを書き換えることはできないからだ。しかし、通常の動物に比べてかなり短いはずで1日に数分程度で済むだろう。キリンが1日30分くらいらしいのでそれより少なくできるだろう。もちろんロボットの複雑さの度合いによる。植物程度の反応ならほとんど必要としない。

一方、ロボットが人間の役に立つことが大事であるからルンバもそうであるように稼働時間を人間の生活習慣に合わせて、稼働停止する時間を持つことはある。そこに学習時間も重なるだろうが、学習に必要な時間とはまた別である。

ロボットにも睡眠不足がある。睡眠不足は後から多くの睡眠時間を取ることでカバーできる。学習したデータを確定させなければならないし、記憶容量も有限だからだ。睡眠不足のまま無理をさせると、データが満タンになった時点で、処理能力の幾分かを既存データの整理に使用せねばならず、稼働効率が落ち、動きは散漫になる。

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