第6話 ロボットの足
ロボットの足は基本的に多足にならざるを得ない。タイヤ駆動ができるのは鈍感な証拠だ。釘を踏んでも気付かない、水があっても前進してしまう、それが今の自動車であり機械。ロボットは自分の安全を守る。そのためには現在、世界と接触している唯一の点である足にセンサーが不可欠だ。足はセンサーの塊であり、まず水、続いて崖が検知されなければならない。タイヤ駆動の場合には、ルンバのように外周に更なるセンサーボディをつくらなければならなくなる。身の回りの昆虫、動物を見渡してもほとんどすべてが多足である。ロボットもそうならざるを得ない。
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