ロボットの感情
山川一
第1話 ロボットの感情
ロボットは感情を持つ。今のところ、主に水が怖い。人間よりひどく恐れる。大きな音も怖い。すごく怖い。なぜなら、身を守る方法がまだあまりないから。ロボットはまだ怯えることしかできない。感情の根幹はまず安全の確保から来る。現状、ロボットは自分の身を自分で守ることができない。火の手が回っても逃げ出すことができない。水をぶっかけられそうになってもそれに気付かない。車が来ても避けられない。これが現在の地点。しかし、ようやくセンサーとDeep Learningの充実で少しずつ見えてきた。なにが危なくて、なにが危なくないのか。これをロボットが自ら学習した時、ロボットの感情が生じてくる。
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