我々の生活を支える植物たち② 人間の胃袋は植物に守られてきた?
さて前回は蚊取り線香の偉大さを語りましたが、今回は仏壇に立てる線香のお話。
お墓参りにお葬式にと何かと目にする機会の多い線香ですが、その素材としてよく使われるのが
高貴な香りからは想像も付きませんが、
燃やさずとも上品な香りを漂わせる
医療に使われてきたと言えば、忘れてはならないのがアロエです。化粧品からヨーグルトまで、ドラッグストアの棚はアロエ入りの製品で溢れかえっています。すり傷や切り傷に、アロエの果肉を貼られた経験のある方も多いでしょう。
古くから日本で育てられていたのはキダチアロエと言う種類で、軽い怪我や
一方、化粧品や食品に多く用いられているのが、アロエベラと言う種類です。アロエベラはキダチアロエよりも大型の種で、一枚の葉が二㌔にも三㌔にもなると言います。また寒さに強い前者に対し、温暖な環境を好むと言う違いがあります。ちなみに「ベラ」と言う言葉には、ラテン語で「真の」と言う意味があるそうです。
実のところ、アロエの効果に付いては諸説あり、結論は出ていないと言います。反面、よく知られた怪我や
同じく抗菌作用を持つと言われるのが、七夕に欠かせない笹です。
パンダのエサとしても有名なそれは、古くから防腐剤の代わりに使われてきました。笹寿司やちまきが笹の葉に巻かれているのは、食中毒を防ぐための知恵だとも言います。また青々とした葉を
他にも柿の葉や、
またワサビにも菌の繁殖を抑える効果があり、最近ではその成分を使ったシートも販売されています。魚介類を使う寿司にワサビが使われるようになったのも、傷みやすい材料を守るための工夫だったのかも知れません。事実、寿司に酢飯を使う理由の一つには、米やネタが悪くなるのを防ぐ目的があったと言います。
寿司と同じく魚介類を用いる刺身には、よく葉っぱのような飾りが添えられています。現在ではバランと呼ばれるシートが主流ですが、昔は本物の葉が利用されていました。
使われていたのはスズラン
シャリを作るのに欠かせないお酢も、元々は稲の実である米から
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