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あなたへと真っ直ぐに続く一本の長い道。
その後ろ姿だけをいつまで追い続ければ良いのだろう。
決して抱きしめてくれぬ、その腕を何度求めた事だろうか。
溝は深まるばかりで、今更、埋めようとは思わぬけれど、言い表せぬ、居心地の悪さに私は逃げてしまったのだ。
夜も昼もなく、桜が舞おうが、星が降ろうが、逃げた事だけを悔いるばかりである。
隣人の憐みも、自身の狂気も、背負うべき罪も、贖いも、ただ、ただ無為に時間を浪費するだけで逃げているのである。
前を向く事を知らず、振り返る勇気もなく、逃げ出した事に気付かず、予め与えられた^時間を貪るだけなのである。
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