ニート勇者はすでにLv99なのです!

すずのき

第1話 男に二言はないのです! 前編

「ピピピピ、ピピピピ」


ただいま、午後12時52分。西暦はマーフ284年5月14日。ピースグレイト市内。


俺、ナルス・ブレイブは、ニートだ。



「ふぁ~~。いい朝だ」


俺のあさは、パソクンをつけることから始まる。パソクンとは、まあ君の世界でいうパソコンみたいなものだ。


そして、俺の世界。いや、俺が主人公の世界、ファンタスティックヒーローズだ!!


※ネトゲです。


「さあ、ファンタスの始まりだっっっ!!」


「あ、もうムンクがログインしてる。」


ちなみにムンクはあだ名で、本当のユーザー名はムーンクリスタである。(あと、多分女性ユーザー)


〔やっほー!おっはよーー!〕


〔ふんっ。もう昼だぜ〕


俺が言うなっ。


〔あ、そうだブレイブ。今日、特別クエストあるの知ってる?〕


〔どんなんだ?〕


〔なんとぉー、裏ボスクエストです!〕


〔キタ―――――!!〕


毎日、こんなたわいもないクエストで始まる。



――3時間後――



「ヴウゴラララアアアアアァァァァァ!!いつまでネトゲやってるんだ!!早く昼めし食え!!」


(あー、来た。やだなー、やだなー、うわぁ、階段上ってくる。こっち来るー)


バタン!!!


「早く下に来て、飯食え!!!」


バタン!!!


はぁ、わかってるつーの。


そう、俺が主人公の世界は母親の怒鳴り声で一旦中止。


これが毎日の日課である。


〔ごめんムンク、一旦落ちまーす。〕


〔またママさん?がんばー〕


〔がんばるわーー〕



――1階へ移動中――



後半へ続く………

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