「褐色の死生」

煩先生

 

聖なる劫火で

少女は捩れる

部族の贄とし

闇を祓う為に


猛獣は怯えて

月が瞳を擦る

健気な血肉に

纏えた香草よ


上がる炎煙に

天国も燃える

芯で点るのは

深く祈る骨だ


神々が奪えど

灰の躯で踊る

消えぬ恋心は

命を廻るから

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「褐色の死生」 煩先生 @wazurai

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