alone in the ......(THE STEEL EDGE:2)

@yohansdkfz251

第1話From dusk→till Dawn

Division A.Kのとあるバーの壁際の席で

空賊と運び屋が同じテーブルを囲んでいた。

「ここから抜け出す方法があるはずだ」と運び屋 が空賊に言う。

「混乱が多すぎて心の休まる暇がない。商人たちは 勝手においらの酒を飲み

農夫たちは 勝手においらの土地を耕す。だが 連中の誰一人として

そういったものの値打ちは わかっていない」


「まあ そう興奮しなくてもいいだろう」と 空賊は優しく言う。

「俺たちの仲間の多くは「人生はただの冗談だ」と 感じている。

だが あんたと俺はその段階はもう終わったんだ。

それに これは俺たちの運命じゃない。

だからもうお互いに嘘を言うのはやめよう。夜も更けてきたことだし。」


かつての栄華を誇った帝国の衰退をこんな流行り歌が揶揄していた。

「見張り塔の周囲を王子らが監視する中来ては去り行く女たち。

そして はだしの従者たち。城外のどこかで不気味に山猫が鳴いた。

馬上の二人は どんどん近づく。風が うなりを あげ始めた。」


その歌には批判的な歌詞は一文も含まれていなかったが、過去何百年もの間、

歌い継がれてきた歌らしい。

虐げられた人々の言葉を代弁、問題を浮き彫りにし、何が正しいのか判断を聴くものに委ねる。いつの時代にも音楽はそんな役目を持っている。

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