alone in the ......(THE STEEL EDGE:2)
@yohansdkfz251
第1話From dusk→till Dawn
Division A.Kのとあるバーの壁際の席で
空賊と運び屋が同じテーブルを囲んでいた。
「ここから抜け出す方法があるはずだ」と運び屋 が空賊に言う。
「混乱が多すぎて心の休まる暇がない。商人たちは 勝手においらの酒を飲み
農夫たちは 勝手においらの土地を耕す。だが 連中の誰一人として
そういったものの値打ちは わかっていない」
「まあ そう興奮しなくてもいいだろう」と 空賊は優しく言う。
「俺たちの仲間の多くは「人生はただの冗談だ」と 感じている。
だが あんたと俺はその段階はもう終わったんだ。
それに これは俺たちの運命じゃない。
だからもうお互いに嘘を言うのはやめよう。夜も更けてきたことだし。」
かつての栄華を誇った帝国の衰退をこんな流行り歌が揶揄していた。
「見張り塔の周囲を王子らが監視する中来ては去り行く女たち。
そして はだしの従者たち。城外のどこかで不気味に山猫が鳴いた。
馬上の二人は どんどん近づく。風が うなりを あげ始めた。」
その歌には批判的な歌詞は一文も含まれていなかったが、過去何百年もの間、
歌い継がれてきた歌らしい。
虐げられた人々の言葉を代弁、問題を浮き彫りにし、何が正しいのか判断を聴くものに委ねる。いつの時代にも音楽はそんな役目を持っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます