HUNGRY DOGS

DISC Ⅸ；THE DON QUIXOTE GIRL, YOUNG MAM AND THE VAMPIRE.

OVERTURE

（最近は誰からも相手にされていませんが…）お待たせしました！DISC NINE、『交差する物語』が始まります。今回は、最近書き終えた『幼なママとヴァンパイア』と私の処女作である『少女ドンキホーテ』に登場する人物達が登場します。（『幼なママとヴァンパイア』が完結しないと封切り出来ないDISCだったので、それで時間が掛かりました。）

　とある研究所で、爆発事故が起こります。事故の原因は橋本の旧友、白江でした。

　彼の安否が気になり、研究所に向かう橋本。しかし彼女はそこで不可解な事に巻き込まれ、とある人物と出会います。

　『幼なママとヴァンパイア』の世界観が背景にあるので、かなりファンタジーな内容に仕上がっています。（しかし今後、この作品はファンタジー色が濃くなります。）

　そして今回のDISCで、橋本が遂に何らかの能力に目覚めます。果たしてその能力とは…？BONUS TRACK、EXTRA TRACKなどを含め、15 TRACKで完結です。

　それではHUNGRY DOGS, DISC NINE、『交差する物語』の始まりです。

＊　（こちらも見てくれた人が少ないですが…）『幼なママとヴァンパイア』を楽しく読んで頂いた方は、このDISCのオチを好まないかも知れません。読んで頂けるなら、失望覚悟でお願いします。

今回も、各DISCを単体でも読めるように、登場人物の紹介をしたいと思います。

＜登場人物＞

●金森弘之；

不思議な探偵事務所の所長。透視能力が扱え、女性に対して何らかのアレルギーを持つ。貧しい幼少時代を過ごしながらも、ヒーローになる事に憧れている。

常に冷静な判断で、事務所のメンバーを引っ張る存在。

●安本健二；

弘之と幼馴染みで、かつては刑事になる事を夢見ていた。サイコキネシスとテレポートを扱う。

かなりな女性好きではあるが弘之と同じく強面であり、荒々しい性格も手伝ってか、女性に好かれた例はない。ただ最近は、オカマであるナンシーと仲が良い。

●小泉千尋；

弘之が、仕事上での最高のパートナーと賞する人物。人を操る能力を持っており、過去にその能力で人を殺めてしまった事がある。優しい性格が為、その過去に苦しみ続ける。

また、タロットカードを使った占いも行い、身の不幸は100％の的中率で当てる。

●塩谷幸雄；

事務所のムードメーカーでもあり、トラブルメーカーでもある存在。知能指数が、かなり低い。脳波に干渉する方法で、テレパシーを扱う。その応用で、千尋ほどではないものの、小動物程度は操る能力を持つ。但し、彼よりも賢い動物…鳥やイルカは操れない。

また、身体能力を爆発的に向上させる事が出来、時間制限はあるものの、数メートル上に跳んだり、大型トラックを持ち上げたり、人には見えない俊敏な動きをしたりもする。

今回はこの能力が、事件解決の糸口となる。

●琴田拓司；

生まれつき全盲の人物。予知夢で未来を知り、サイコメトリーで、隠された事実を見抜く。

幸雄とは小学生からの付き合いで、中学に上がって弘之と健二と出会った。メンバーの中で、最も温厚な人物である。

全盲である事のコンプレックスの為に幼少時期は捻くれていたが、幸雄に救われて大らかな性格になった。

●橋本紫苑；

『少女ドンキホーテ』にも登場した、事務所で紅一点の存在。残念ながら超能力は扱えないが、いつかその日が来る事を夢見て、能力者が揃う弘之の事務所に入社する。秘書であり、その他雑用係であり、時には囮役にされる事もある。

本人には自覚がないが、かなりの馬鹿力を持っており、その平手打ちは喧嘩達者なメンバーも一目を置く。

今回のDISCで、何らかの能力に目覚める…？

○白江聡；

『少女ドンキホーテ』に登場した、主人公の井上博之や橋本紫苑の級友。幼い頃から黒魔術や悪魔召喚に関心があり、就職した製薬会社でオカルトな実験を試みる。それが理由で会社を追い出されたのだが、今回、再就職した先でも同じような事件を起こす。

その事件が大きく発展して…。

○怪童、改め力丸；

自称ヴァンパイア、そして自称ヴァンパイアハンター。爆発事件後に発生する奇怪な事件を耳にし、現場に現れる。

元々人目を忍ぶヴァンパイアだけに謎が多い彼だが…果たしてその正体は？