長月二十七の夜
長月二十七の夜
人々は空を見上げ
そこにあるべき月を見る
長月二十七の空
幾千、幾万の雲
覆われても未だ美しい
長月二十七の月
それは変形を遂げた
そして満月へと戻った
その夜、私は思った
遠く遠く、私は想った
頭上に散りばめられた光
三つ並ぶ恒星の
恋は真実の愛なのかと。
そうならば
それは存在するのだと。
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