[Day001]きっかけ
【用例】
<<おぎゃあああ>> :息子の、むーさん。生後2ヶ月半。
『オイラです!』 :父親の、むーさい。生後だいぶ経つ。
「嫁です!」 :母親の、みーさん。生後だいぶ経つ。
〜こんな展開! :前記父が、前記母に対して語っている、物語。
その他は、通常の描写とか、父母の会話とか。
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「お話!」
嫁が唐突に言い出した。オイラには意味がわからない。
『え? お話?』
オイラはそう聞き返す。
「小説書いてるんでしょ? じゃあ、アドリブで話せるでしょ?」
そんなアドリブ、思いつかないっての。
「むーさんと、むーさいのお話で!」
ちょっとまて、OK出してないぞwww カテゴリ絞られたwww
息子の「むーさん」。
生後2ヶ月半の、オイラのかわいい息子だ。
やたら髪の毛がフサフサで、生後すぐとは思えない。
最近はキック力が強い! あと、寂しがり屋。
父親のオイラは「むーさい」。
たまに無精ひげで「むさい」から、オイラは「むーさい」だ。
むーさいじゃない時もある。ひげを剃った時だ。
母親は「みーさん」。
オイラの嫁だ。結婚して2年半になる。
かわいい系、丸顔のメガネっ子で、昔のアダ名は「アラレ」。
こないだ、ほんとに「アラレちゃん」のTシャツを着ていた。
オイラ達は、3人暮らし。
息子のむーさんは、夜8時〜9時には、寝はじめる。
というか、オイラが「寝かしつけ」を担当している。
むーさんを、オイラがお風呂に入れる。
その間、嫁のみーさんが色々下準備をしてくれる。
うちらがお風呂から上がったら、入れ替わりで、嫁のみーさんがお風呂へ。
その間に、オイラが息子にミルクあげ。そして、寝かしつけだ。
嫁がお風呂からあがる頃には、むーさんはベビーベッドに横になっている。
そこから、むーさんがホントに寝に入るまでは、父母ともに、ベビーベッドのそばを離れられない。
一旦寝てしまえば、夜中のミルクまで、むーさんはぐっすり。
なので、その時間を利用して、隣の部屋で、ドラゴンクエストヒーローズⅡを毎日プレイする。
オイラがプレイ担当。
嫁は、横の座椅子で鑑賞。
大抵は、そんな毎日だ。
この、「むーさんが寝入ってドラクエに行くまでの、動けない時間」を楽しく過ごしたかったんだろうな。
嫁が言い出したわけだ。
「お話!」
「アドリブで話して!」
と。
確かにオイラは今、小説を書いている。昨年12月から始めた。
まだまだレベルは低い。
ってか、小説界のお約束すらマトモに把握できてない。
「」の末尾に「。」は付けないとか、その程度の知識しかない。
(行頭を一文字空けるのを省略しているのは、意図的にやっとります)
で、アドリブとか、しゃべりは苦手なんだよ。
正直、かなりの無茶振りだった。
まあでも、リクエストがあるなら、やってみるのが、サービス業ってものじゃない?
本業だってサービス業だし。
オイラはしぶしぶ、返答した。
『えー。じゃあとりあえず、やってみるね』
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