第7話 求められる
無論、我々学生は希望に満ち溢れているので、大人からの期待も高まる。それは至って自然な事だと思うのだが、T高校の教員は違う。彼らの最終目標は我々が「社会の役にたつ」と言うことである。これもまた皆異口同音に言う。彼らにとって教え子の幸せなどは全く考えない。国際競争が激化する現世で、いかにして我々が日本の為、世界のために尽くすかといったことしか考えていない。
とある教師が言った、
「私たちの世代はここまでの科学技術までしかこれなかった。次は君たちがこの先を担っていく。」
おいおい。世代で一緒にするなよ。お前は學校で教えてただけだろ。科学技術に対して何ら貢献していないだろ。そうやって社会の為に尽くすクローンを量産してきたんだろ。どこかの學校では、毎日パコパコヤってんのによ。俺らにだってやりてぇことぐらいあるよ。パコパコさせてくれよ。
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