シャーロキアンの終わらない冒険

はるゆき

はじめに

読者の皆さんは「シャーロック・ホームズ」を知っているだろうか。


「ホームズ」って知ってる?

等と聞いた暁にはナメられているのかと思うだろう。

最近流行ってますし、ブームですし。

ハリウッド映画も作られましたし、BBCでも現代版やってますし、ロシア版だって新シリーズ始まりましたし、アメリカでもドラマやってますし。

そうでなくとも、みんな知ってます。


シャーロック・ホームズ、世界的に有名な名探偵でイギリスはロンドンのベーカー街に住んでいて、相棒の名前はワトスンで医者。

ええ、みんな知ってます。


じゃあ、読んだことありますか?

と聞けばここから少し減りますね。

昔の作品ですし、わざわざ原作読まなくても面白いメディアミックスいっぱいありますし。


逆に、なんでこんなに長いこと愛されてるんでしょう。

良い作品は永遠に愛されます。

作者が死のうが、作品は永遠ですから。

ですが、「シャーロック・ホームズ」ほど無茶苦茶な扱いをされる例はあんまりないでしょう。


ある時は「ヤク中」

ある時は「万能超人」

ある時は「タイムスリップしてきた未来人」

ある時は「超能力者」

ある時は……、この辺で止めときましょうか。


この様に、ある種歪んでいるというか偏執的なまでに愛されこねくり回されてありとあらゆる媒体にコンバートされる人物もいないでしょう。

あとは織田信長くらいじゃないでしょうか。


そして、ホームズをこねくり回す事が大好きな人達を総じて「シャーロキアン」、時に「ホームジアン」。


名探偵好きすぎてちょっと箍が外れてしまった面倒くさい筆者のような人種のことです。

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