第6話:誕生日プレゼント

すみません、皆様!

今一度このお話のあらすじとか1話目の文頭に書いてあるリクエスト内容をご確認下さい!!!


イヌ吉ひどくビビリなので、怒られる前にもう一度ご確認をお願いします!!!



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「って、設楽…?おい、設楽、どうした?」 

「先生…。愛してる、先生……」

「おい、設楽?」

 肩をぐいっと押されて、設楽ははっとして目の前にいる大竹の、心配そうな顔を見つめた。


「……あれ?」

 キョロキョロと辺りを見回す。


 ろうそくが吹き消されたばかりの、まだ煙の立ち上るケーキ。

 照明を落とした部屋。

 コーヒーの香ばしい香……。


 ……さっきの、ダイニングのままだ……。


「どうした?急に様子がおかしくなったけど、どこか具合でも悪いのか……?」

 あれ?あれ?

 

 ────現実……?


「……は~っ。なんで呼び戻しちゃうんだよ……」

 すっげぇ、すっげぇ良い妄想だったのに……!超リアルで幸せだったのに!!先生すげぇ格好良かったのにぃぃいぃ……!!!


「大丈夫か?今日はもう帰った方が良いか?」

「だ、大丈夫……。えと、何だっけ……?」

「だから、プレゼントだって。ほら、お前がこないだチェックしてたiPad mini 。カバー、グリーンで良かったか?」

「……iPadか……」

「何だよ、ちゃんと32Gだぞ?あ、まさか128Gじゃないとイヤとか言うのか?それとも他のモンが良かったのか?」

 ……いや。イヤ、iPad miniはすごい嬉しい。お年玉で買おうと思ってたし。しかも32G。先生すげぇ奮発してくれたな。


 すごい嬉しい。

 すごい嬉しいけど。

 すごい嬉しいけど。


「でも俺先生とお風呂に入るってプレゼントの方が百万倍嬉しいんだけど!!」

「はぁっ!?いきなり何言い出すんだよ!」

「ね、先生!一緒にこれからお風呂入らない!?」

「入る訳ねぇだろ!!」

「お願い!一生のお願い!!」

「お前の一生のお願いはもう百万回くらい聞かされたよ!」

「うわあぁぁぁん!!だったら妄想から呼び戻さないでくれたら良かったのに~~~ !!!!」

「本人前にして妄想するなぁあぁぁぁ!!!」



 ◇◇◇ ◇◇◇



 恐ろしいほどの狂躁から醒め、設楽はケーキを食べながら「だったら先生の誕生日に俺をプレゼントする……」とまだ涙ぐましい計画を立ててみる。


「先生の誕生日って、いつ?何で去年教えてくれなかったの?」

「あ?俺の誕生日、すげぇお前と近いよ?」

「え?いつ?」

「1月15日」

「へ~、昔の成人の日だね……って、1月15日?」

 その数字に、不吉な物を感じて大竹の顔を見つめると、大竹も引きつった笑いを見せた。


「……そう。センター入試直前です……」


 2人は仄暗い顔を見合わせ、盛大な溜息をついた。

 都内でも有数の進学校の受験対策担当である大竹が、家に帰る暇もないほど、倒れるんじゃないかと言うほど忙しい時期。それがセンター入試の前後デス……。


「……悪い、設楽。去年もそうだったから知ってると思うけど、俺三箇日過ぎたら、当分お前と会う時間無ぇんだわ……。放課後来られても俺いないから……」

「……そうだったよね……。去年も先生学校のどこにいるのかも分からないような状態だったよね……」


 だったら尚のこと……。


「だったら尚のこと、今のうちに一緒にお風呂入らない!!?!?」

「入らねぇよ!」

「いつも温泉一緒に入るじゃん!お願い!」

「入らねぇって!」

「バスバブル入れても良いから!!」

「だから、絶対それだけで終わらないって顔してるから、絶対入らねぇよ!!!」


 妄想と違ってどこまでもつれない大竹に、設楽は派手な泣き声を上げた。


「うわあぁぁぁん!妄想だったら一緒に入ってくれるくせに~~~~!!!」

「だから、俺現実だから!!妄想と現実を一緒にすんなっ!」

「うわああぁぁぁぁん、先生のイケズ ~~~~~!!!」


 お正月の夜空に、設楽の遠吠えが、星と共に煌めいておりましたとさ……。



~終わり~


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す……すいません、すいません……💦

このあと言い訳とかの色々は後書きで……💦💦

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