第11話 散らせたくないし、死にたくもない

「んじゃあ、さっさとやっつけてから家に持って帰って、

フヒ……子供服着せて、たっくんといっぱい絡ませてあげる。」

「うん、僕も楽しみだ。大丈夫、痛いのは最初だけだよ。」

俺の大事なアナがキュッと締まった。


「ウヒヒャアハハハハハ!」

変な笑い声を上げながら、女が突進してくる!

怖い!


「ひぃ!」

「逃げないでよおぉぉぉ!」

「逃げるわ!!」


俺の大事なものが散る!散ってしまう!

しかし、体格差があるせいで簡単に追いつかれてしまう。


そのまま、壁に押し付けられる。

「痛ッ!」

「ふひょ!ショタって痛がる声すら愛おしいのね、真理だわ。」

「哲学悟ってんじゃねぇよ!くらえ!」


他に手がないため、水を放出する俺

ただし、

「なにコレ?」

「……水?」

俺は小便小僧並みの水しか出せない


「コレ、黄金水にならないかしら?」

「ならねぇよ!なにサラッとキモい発言してんだ!?」

「じゃあ聖す「一緒だ、ボケェ!」」


くそが!万事休すかよ!

その時、


「ハァッ!」

「あっづぁ!」

どこからか火の玉が飛んできて、キモい女に命中した。


「ぎゃああああ!」

「な、なんだ!?」

「大丈夫か?」


俺の前に颯爽と現れた一人の青年。

どうやら、この人が俺を助けてくれたらしい。

「ああ、何とか。」

「人が戦ってる所に乱入できるかは賭けだったが、良かった。」


俺らが喋ってる間にショタ女は地面を転がって火を消したらしい。

「んだ、てめぇは!?あたしはBLなんざ興味ねぇから、さっさと消えやがれ!!

ショタの華麗なる日々を邪魔したら○○を○○○して○○○○にしてやろうか、アァ!?」


やだ、怖い。キャラが全然違うんですけど。


「俺はニューワールドの使いだよ。」

「ニューワールド?」

「そう。

乳好きの乳好きによる乳好きのための世界革命!!

その名も”にゅうワールド”!!」


俺も入りたいんですが、どうすればよろしいでしょうか?


「キメェんだよ!!」

「お前が言うなよ!」

「ショタ暴言、ありがとうございます!!」


ほんと何なのアイツ

そうこうしている内に乳ワールドの使いといった青年がビンを開けて

中の水を飲んだ。


「くはぁ!いいねぇ、やっぱり。」

パートナーがいないのに能力が発動した!?

「あっぶねぇ!」

火を避けたショタ女はそのまま影になる場所に逃げ込んだ。


「なんで能力が使えるんだ?」

「それは、コレのおかげさ!」

さっきのビンに入れた液体だ


「コレが?」

「そう、俺のパートナーは運動好きなんだ。」

急に話が飛んだ。


「それがどうした。」

「話は最後まで聞くもんだよ。彼女は朝のランニングが日課でね、

ちなみにFカップ」

Fか、葵には負けるが中々だな。


「ランニングをするとね、ゆさゆさと果実が揺れるわけだ。」

おっほ、いいね。

「もちろん汗もかく。その汗はどうなると思う?」

俺を見てニヤリと笑いながら質問をしてきた。

どうなるって……まさか!?


「気付いたようだね。そう!顔にかいた汗は首を伝い、Fくぅわっぷの

芳醇なる果実によって作られた聖なる道を通る!

それはまるで、神々に祝福されし魅惑の神酒ソーマ……

その馥郁ふくいくたる香りは脳髄まで響き、滑らかな味わいは

体中の血の一滴まで清めてくれる最高の美酒……


これで、能力が発動する理由が理解出来たかい?」

「その水、いや神酒ソーマ言い値で買「く~く~ん?」」


向こう側から鬼神がやって来た。


「あ、あの……あお「う・わ・き?」」

殺される

と、何を思ったかショタ女が出てきて葵を捕まえようとする。


「よっしゃ!人じ」ドゴォ!


持ってるカバンを振り回して壁に穴を開けた。

誰が?もちろん鬼神だ


「生きてたいなら、大人しくしててね?」

「……はい、すみませんでした」

ショタ女が素直に謝った


あれかなぁ

ゲームの途中でボスキャラが出てきて、強制イベントで負けるパターンが

あるけど、実際こんな感じなのかな?

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