そうきたか! と思わず唸る作品でした。スタッフ全員がおばあちゃんというオチを想像していましたが、まさかのオチでした。
東野圭吾の短編にありそうなテイストの作品です。しっかりと風刺が効いていて、オチが際立っています。これは商品名へのクレーム対策をしっかりとした社長の勝ちですね。
奇妙な物語などで映像化されれば相性が良さそうな、スッキリしたSF短編です。おばあちゃんは…いる!
相手に対する配慮や思い遣りが薄くなり、世知辛い世の中になってきましたが、こういう社長さんの対応は、読んでいてスカッとします。一般的な会社に、この小説のような対応は出来ませんが、そんな事は御構い無しに、スカッとします。
とあるクレーマーに対して、スケールのでかい落ちが用意されています。『おばあちゃん』圧倒的です。我々はふだんスーパーで買うおせんべいを「工場で作ってるんだろうなぁ……」と思っているわけですが、中にはこんな工場もあるのかも。事実は小説より奇。実際に自分の目で見てみないと、真実はわからないものかも。
実際におばあちゃんが働いているのかと思いきや、予想を大きく上回る展開に思わず「そう来たか!」と口に出してしまいました。「百聞は一見にしかず」とはまさにこのこと!
嘘つくトップはダメです。でも、ここの社長は嘘ついてないですよね(笑)
クレーマーに企業秘密見せちゃって大丈夫か?いや、この会社なら大丈夫でしょう。