第4話

4話


僕は家につき、自転車を駐車場に置いて、家に入るために扉に手をかけた。その時。


ガチャッ!!!


なにもしていないのに扉の鍵が開いた。

すると、ドアが開いたと同時に妹が

「お兄ちゃんーおっかえりぃぃ」

と、叫びながら出てきた。

「お、おう、ただいま」

そして、僕の胸元にダイブ。それをギリギリ受け止め、玄関ポーチから落ちないように耐える。

「あんまり遅いから心配しちゃったよー」

「うん?遅くないだろ?」

と、言いつつ僕は、携帯端末の時間を見た。

6時34分と携帯端末の液晶画面に表示されていた。

「ほら、やっぱり遅くない。」

妹はなにやら不思議なものを見る様子でこちらをじっーーっと見てきた。

「どうしたんだ?」

返事がない…

それから少しの沈黙があり、妹は何故か表層を変えて怒っていた。

「ど、どうしたんですか?梨花さん」

小さな声で何かを呟き始めた。

「お……は、私の………」

なにかの呪文を唱え始めた。

「お……は、私の、……」

「お、おい!大丈夫か?」

「お兄ちゃんは私のものなんだぁぁぁぁ」

妹は悪魔にでも取り憑かれたように発狂し、暴れ始めた。

おいおい、どうなってんだ?

妹が壊れちまった…

「何処のやつか知らねえが私のものに手を出しやがって…許さねえ」

「り、梨花さん?」

話しかけるとこっちをギロリと見て「おい、兄貴そいつは何処のどいつだ?ぶっ殺してやる」

凄いは迫力と殺気だ。

「梨花さん?」

「なんだ?」

こ、怖いな。だけど、こんなの僕の妹じゃない。

僕はあの料理の上手い。そして、何より笑顔がかわいいあの妹に、戻って欲しい。

僕にできることはないのか?

そんなことを考えていたら、何故か勝手に体が動いて、僕は妹を抱きしめていた。

「大丈夫だから!お兄ちゃんはいつも妹。梨花の近くにいる。だから、元に戻ってくれ」

「やめろ、おい…」

と、鈴虫のような声を出していたが気にしない。こうしてあげないとダメだ。そんな気がする。

それから、妹がクッと力を入れて、僕の服を掴む。その手は小刻みに震えていた。

「お兄ちゃんがぁ……グスッ……どっかに行っちゃったら……グス……私、寂しくてぇぇ」

大泣きしている妹を優しく抱きしめた。ただ、黙って…抱きしめた。


妹が泣き止むまでらそうは時間がかからなかった。

「お兄ちゃんありがとうねっ!梨花は、いつまでもお兄ちゃんのかわいい妹でいるねっ!」

「おう、俺もいつもの、お前の方が好きだ。」

「うん!お兄ちゃんだーいすき!!」

「いつも」を強調していったんだが?

だが、まあ、これはモテるはずだ…

本当に一流アイドルのような笑顔。

まあ、ちょっとブラコン気味かもしれないけど、他の男が黙っちゃいないだろう。なら、恋愛とかは心配いらないだろう。

僕は胸をなで下ろす。

「そろそろ離れてくれないか?」

安心できたのはいいが、ここまで、妹は僕に抱きついたままだ。

小さな膨らみが当たっているが『これは妹これは妹』と何度か唱え、どうにか抑えた。

「もー少し、ダ……メ…?」

そんな上目遣いで言われたら『はい』としか言えんだろ?

「やったー!お兄ちゃんっ!だーいすき」

少しして妹は離れてくれた。

「じゃ、お兄ちゃんご飯作るねー」

「おう」

そして何事もなかったように、妹はリビングに向かった。

良かった。いつもの妹だ。心の中でホッと一息つく。

僕は妹がご飯を作っている間に、お風呂にはいることにした。

今日はシャワーだけでいいか。じゃ、さっさと済まして飯食うか。

風呂にはいって頭を洗っていると、風呂の扉が開いた音がした。

「お兄ちゃんっ!」

「な、なんだ?!」

その扉が開く音で後ろを振り返る。

「背中流すよー」

後ろを振り返るが、目に泡が入るため、目は開けない。

「『背中流すよ』じゃねえよ、なんで入ってくんだよっ!」

僕は混乱状態に陥っていた。

「私のものなんでしょー?」

「そ、そこまで言ってないだろ?」

「まあ、いいや。お兄ちゃんの頂戴っ!」

僕は意味がわからなかった。

「は?なんのことだ?」

僕は身の危険を察知し、さっさと頭を流す。

「そりゃ、もう………決まってるでしょ?」

「妹なんかに発情なんてしないぞ?」


流し終え、後ろを振り向くと



…………………あっ!



やらかした。気を抜いた。妹の方をみてしまった。


ということは、妹の生まれたままの姿を見てしまった。ということだ。

その時。一瞬だけ、表情が見たが、えげつないものであった。

口はだらけ、目はニヤリと笑っている。あれはそう、蔑みの目に似ていたが、少しそれは違うのかもしれない。


「ふふふ」

妹の不吉な笑い声。

「お兄ちゃん……今、なんて?」

「うっ!!こ、こここれには、深い理由が…」

「どんな理由かな?」

クソ深い理由なんてある訳ねえだろ?

どうする僕。

そ、そうだ!逃げる。

と、言っても逃げれねえし…

仕方ない。こうなったらやけくそだ。

「理由は……妹の裸なんて見飽きてるからだ!」

「なっ!!」

なんだそりゃ!!!なんのことだよ。自分に問いかけてみたのだか、何も返ってこない…

ただ、兄としてのプライドが亡くなったことだ。

「わ、私の裸。み、見たの?」

もう、失うものなんてない!!

僕はもう死んでいる。

羞恥心なんてものを捨て、妹を落城させてやるっ!!

「ああ、そうだ!じっくりと舐めるようになっ!!」

「お兄ちゃんの…えっち」

な、なんてことだ。

妹は攻められると弱いのか?

ふっ!なら、やることは一つだっ!!

「下着の柄だってしってるぞ。お前はまだ、くまさんの柄のパンツ履いてんだろ?」

攻め続けろっ!!

「うう…………」

「も、もうっ!!止めてよ~お兄ちゃんのえっちっ!変態っ!スケベェェェェェッ!!!!」

と、叫びながら妹は風呂場から出て行った。

これは…めんどくさいことになったなあ。

僕は風呂場から出て、部屋着に着替えご飯を食べる為に梨花がいるリビングへ向かった。

リビングの前まで来たが、どうする?なんて話そう?


……………………


うーん悩んでいても仕方ない。

僕は勇気を出しリビングのドアを開け、一歩ずつ慎重に進んだ。

「よ、よう梨花」

梨花はいつも座っている席に座り、微動だにしてなかった。

やっぱりか…

予想はしていたが、やっぱり辛いもんだな。

ここは兄としての尊厳を取り戻さなければ…

「さっきはごめん」

とりあえず、様子見で一言謝る。

妹はムスーっとしてかなりお怒りのようだ。だが、訊いてくれるようだ。

「梨花さん、先ほどはあれほどの無礼をし、申し訳ございませんでした。」

僕は綺麗なホームで体を45度くらいに倒し、まるで、サラリーマンがお得意様に失態をおかして、謝るように謝った。

「そんなのに騙されるかっ!!!」

ふと、前を向くと妹が飛び蹴りをして見事にヒットした時だった。

凄い衝撃と痛みが全身を駆け巡るっ!!!

「……イッテテ」

「もう、知らないっ!!」

プイッとそっぽを向いてしまう。

「だから、悪かったって」

畳み掛けるように謝る。

「お兄ちゃん、許して欲しい?」

僕は兄のプライドが、保たれるならそれでよかった。まあ、=許してもらうってことなのだが…

「許して欲しい…かな?」

「そっかーなら、仕方ない。許してあげましょう。」

案外、簡単に許してもらえた。

「でも、一つ条件があります」

そりゃ、そうか。嘘とはいえ、裸を見ただの、くまさんのパンツなど……って、え?くまさんのパンツって言ったら逃げてったよな?ってことはくまさんのパンツなのか!?

「お、お兄ちゃん?」

「な、なんだ?」

慌てて答える。

「明日、一緒に居てくれる?」

ん?今日の朝辺りになんかあるって言ってたような…

「明日はなんかあるんじゃないのか?」

「明日は私の学校の授業参観だよ?あれ?言ってなかったっけ?」

初耳だ。

今は僕が親代わりしてるし、仕方ない。

「じゃ、授業参観にいけばいいんだよな?」

と、訊くと

「え?なに言ってるのお兄ちゃん。明日は学校なんて休んで、デートしよーよーお兄ちゃんっ!」

僕は正直こいつが何言ってんのか理解できなかった…


「は?お、おおお前、今デートっていったか?」

この問いに妹は軽いノリで『うん!』と答えやがった。

今、僕はデートとは何かを考えてみることにした。

そもそもデートってものは好きな人とこんな風にいくんじゃないか?妄想の世界へ僕は潜り込んだ。


*****

噴水の前に僕は、しばらくの間佇んでいた。

「約束の時間より少し早かったかな?」

心の中でぽつりそう呟く。

「二宮くーんっ!お待たせ」

と、白髪の彼女は白いワンピースに身を包みやってくる。

「待った?」

と、上目遣いで…

グハァァ

妄想の世界に潜りすぎて死ぬところだった。


******



妄想の世界に行ったはいいが、未だにこの現状は同じままだ。

「お前はさあ、なんで……その、うーんと……僕、なんだ?だって、お前のその親に似ても似つかないその容姿がありゃ男なんていくらでもいるだろ?」

っと、言い終わる前に妹は

「だって………お兄ちゃんの事が……むかしっからね…好きだったのっ!!」

「………………!!!」

衝撃のあまり、言葉を失った。

妹は顔を赤くし、僕の方をみている。多分僕も同じような表情をしているだろう。

妹に好かれているのは大変素晴らしい事ではあるが、どっちの好きなんだ?好きっ!!には2つある。

そう、つまり『like』と『love』だ。

こいつの好きはどっちだ?

友達として…なのか。それとも、お兄ちゃんとして…なのか。

それまた違くて……loveの方なのか?

いやいや、考え過ぎだよな?

でも、デートって好きな子といくんじゃ…loveな人と…

って言う考えが、頭の中でグルグルと回っていた。

「な、なあ、お前の言う……好きはその…どっちだ?」

どっち?って言うのは表現が違うのだが照れを照れにみせたくなかったので、僕はどっち?と訪ねた。

「どっち?ってどれが?」

「だから、兄貴としてなのか、友達としてなのか、それとも…………」

「もっちろん、最後のに決まってるじゃん」

「友達として…か?」

「いや、違うよ?マジでお兄ちゃんに片思いな美少女妹だよ?」

「………そんなバカな」

だ、ダメだ。

こいつは僕の考えていることなんて、全てお見通しってことだ…

「ねーねー。デート行こうよー」

妹が、畳み掛けてきた。

なにか逃げ道は……

あ、そうだ!こいつがさっき言ってたじゃないか!

「おい、明日も学校なんだろ?よし、仕方ない。授業参観行ってやるから、明日は学校に行こう」

「えー?いーやーだー。明日はデートしたいのー」

地面に転がり、バタバタと暴れる。本当に子供のようだ。本当にこいつは中学生なのだろうか?

「そ、そんなに甘えたってダメだ。で、でででデートなんて言ってやらないからな」

「あ、お兄ちゃん照れてる~~~~。かわいい」


な、なんなの?


「止めてくれ…」

「お兄ちゃん。かわいいなあ」

「お願いだ。止めてくれ…」

「お兄ちゃんはこれだから…大好きっ!」

そう言うと僕にそっと歩み寄り…

「ちょっ…お前っ!!」

僕は反射的に妹を突き飛ばした。

「止めろって言ってんだろ?」

「もーお、お兄ちゃんったらつれないなぁ」

「お前だっていつかは好きな人を作って、デートやらなんやらをしないといけないんだから、こんな、どうしようもない僕と付き合ってる暇ないだろ?」

キレ口調で切り落としにかかった。

「だーかーら、お兄ちゃんにベタ惚れ絶賛真っ最中ですっ!」

……………くっ!

今のは会心の一撃のはすだ。それを受け止め、いや、それどころかカウンターを決めてきた…だと?

「で、でもな、いくらお前だって、越えれない壁ってもんがあるんだよ」

「なに言ってるのお兄ちゃん。愛さえあれば関係ないよねっ!」

なにも気にせずに、こいつは……

「止めなさい。何処かのお偉い人から苦情がくるぞ?さすがに俺にも対処できん」

「はーい」

「明日は学校行ってやるから…な?それでいいだろ?」

「もお、仕方ないなあ。しょうがない明日は学校にいってあげるよ……今回は失敗したけどまあいいよねっ!まだチャンスはあるっ!!」

眠くて最後のほうを聞き逃してしまった。

今なんて?っと聞こうと思ったがめんどくさかったので、僕はあえてきかなかった。

あとから、思い返してみれば、僕はこの時点で気づいておくべきだったのだろうか?

このあと起こるかもしれない展開に…

ーーなんて、俺がと◯るシリーズの◯条さんだったりしたら、そんなモノローグをいれていたかもしれない…、いやーバカらしい。


こんなやり取りがあった後。僕達はごはんの支度をし、サッと済ませて自室に戻っていた。


僕はベットに横たわるといつの間にか眠りについていた。


ドンドンドンドンッッッ!!

足音が聞こえてくる。

その足音はどんどん近づいてきて、とうとう僕のドアの前に来る。

ガチャ!!

ドアが開く。

「お兄ちゃん。朝だよっ!もう、私の席の隣の関くんだって起きてるよ」

家中に妹の声が響き渡る…

「朝からうるさいんだよ。少しは近所のことと、著作権を考えろっ!!」

朝からツッコミさせんなよっ!と、心の中でボソッと呟いて、支度を始めた。

支度を始めたはいいが、授業参観ってどんな格好していけばいいんだ?

うーん…やっぱり、普通にいったらスーツとか?なのか?で、でも他の人が普通の私服だったりしたら…だからと言って、私服で行ったらみんなはスーツだったりするのか?僕は親の苦労と辛さを身を持って体験した。

あ、そうだ!この時、閃いた。

そうだそうだ。私服でもスーツみたいな黒っぽい服でいいんじゃないか?

「お兄ちゃん!どーしたの?そんな

キリギリスが死にそうな時の声なんか出して」

「え?…俺そんな声出したか?」

「うん!いま『きゅききゅき』言ってたよ?」

な、なんだ?きゅききゅき?僕はそんな声を出してしまっていたのだろうか?いや、待て、これは妹の間違えであり、もしくは隣の人がこいつがうるさすぎてキリギリスに当たって殺してしまったのかもしれないじゃないかっ!

「いや、待つんだ妹よ。これはお前のせいで起きた事件だ。」

「な、なんで?」

「その話は後だ」

僕はイケボでそう言うと、颯爽と服を決め、上手いこと合わして妹の通う中学校に向かった。

路中、その話について聞かれたが、

『大丈夫だ。問題ない』を連呼していたら、妹が諦めてくれた。

そんなことをしていたら、妹の通う中学校についた。僕の母校でもある。



懐かしいなっと心で呟く…だが、中学校でのいい思い出なんてものは当然ある訳がない…あの頃のリア「獣」による、ひどいことやあれやこれやと思い出が蘇ってくる。

まるで、厨二病の人が厨二病を卒業し、捨てて心機一転したのに、厨二病の時の友達がまだ痛いことして、昔の自分を思い出す…みたいに酷いことであった。

「お、お兄ちゃん?大丈夫?」

とにかく酷いことがあったが、僕は妹、両親にはバレないよう、メンツがつぶれないように努力してきた。

こんなところでみずのあわにしてたまるかっ!!

「大丈夫だ。問題ない」

クールに決めた。

「なら、いいけど…」

昨日あんなに騒いでたのにどうしたんだろ?なんか、妹のようすがちょっとおかしい…

「お前こそ大丈夫か?」

「う、うん…」

妹のようすを伺いながら中学校に入っていった。

昇降口で靴を履き替え、妹と一緒に教室にいった。

廊下からもうガヤガヤと雑音にしか聞こえないような声、さすが中学校どうかしてるぜ!

妹は教室に入る前にふぅ。と、深い深呼吸をついてから教室にはいった。

廊下からでも声は聞こえてきた。

「あ……昨日も告白されて平然とフった人だ」

女子生徒と思われる声が聞こえた。

噂では聞いてたけどこんなにとは…

さすが僕の妹!モテモテじゃないかっ!喜んでいいのかはわからないが…

フった妹の気持ちなんて到底、理解不能だったが、一つだけわかることがあった。

この女子生徒…嫉妬しているなっ!

多分こいつも僕と同じ種族なのだろう…気持ちはわからなくもないだが、僕の妹を悪く言ったことに変わりはない!!

僕はそいつを制裁するために妹の在籍している教室1ーB組に派手に乗り込み、教卓の前まで行き、ドンッ!っと教卓を叩いて怒鳴り散らかした。

「てめぇ、僕の妹になんてこと言ってんだよ!!ふざけんなっ!」

しばらくの間、教室いた生徒はぽかんと口を開けて僕の方を見ていた。

ふと、妹の存在に気づいた。

妹は頬を赤らめ、こっちをほかの生徒同様見ていた。

妹が視線で僕のこの行動に抗議してきた。野球で言う、この判定はセーフだろ?と、監督が抗議するような迫力で……

「ちょっとお兄ちゃん!止めてよ」

妹がこっちまで来て、耳元でそう囁く。


「なんでだ?」

自分のとった行動に間違えはないっ!

僕には全く理解不能であった。

「だって、恥ずかしいし…」



あ……………………



そりゃ、そうだよ。恥ずかしいにきまってるよな。少し冷静になり、妹の気持ちになって考えてみたら、急に兄が教室に入り込んできて怒鳴ってんだもんな…


やってしまった…………


僕はそこから飛び出す。


「ごめんなさいっ!!!」


クラスのみんなに僕は早急に謝り、その場から立ち去った。

それからしばらくして、教室に先生がやって来た。

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