愛にあふれた毒舌

 言葉をいうものは、本当に難しいと思う。

 自分にそのつもりがなくとも、受け止め方で傷ついたりも喜んだりもする。

 文字で気持ちを伝える身としては、これには非常に気を遣わなければいけない。


 世の中には、二種類の人間がいる。

 ボケる者と、ツッコむ者だ。

 何を言う、自分はどっちも出来るやい。と言う人もいるだろう。しかし、本質はどちらか一つだと私は思う。

 私はツッコむ者だ。

 自らバカなことを進んでやり、笑わせるのは好きだ。でも、それ以上に、人のボケを見逃せない。

 初めから笑わせようとしているものに、ツッコみを入れるのは当然だ。むしろそうしてあげないと失礼だと思う。だがそれだけでツッコみを名乗ってはいけない。

 日常の理不尽さ、単純な勘違い、天然、決まり、外見、とにかくあらゆるものにケチをつけるのがツッコみの仕事だ。


 それでもピンとこないのならば、単語を置き換えてみよう。

 世の中にいるのは、SとMの二種類なのだ。

 Mはボケ、Sはツッコみにあたる。

 Sの罵倒は挨拶だ。愛なのだ。

「バカじゃないの?」=「へー、そうなんだ」

「くだらない」=「面白いね」

「ウザい」=「愛してるよ」


 愛は誰にでも振りまくものではない。

 毒舌だって、誰彼かまわず言ったりはしない。さすがの私もそんな非常識な人間ではない。

 体育会系で育ってきた私は、上下関係には特に厳しい。職場の先輩には、年上でも年下でも必ず敬語を使うし、歯向かったりしない。

 人見知りで他人に壁を作りやすいので、知り合いや顔見知り程度の相手には、いつもにこにこ相槌をうつだけ。ツッコみなど以ての外だ。

 私は好きだから毒を吐くのだ。



 今回は内容が薄いので、少し脱線。

 没になったエピソードタイトルを。


・社交的な人見知り:今回のエピソードと内容がかぶっているためボツ。

・他人想いの自己中:ただし自分なりの気遣いは、相手に通じていない。

・気前のいいケチ:万引きエピソードで語ってしまったのでry

・素直な天邪鬼:これは個人的にちょっと好きかも。

・すぐ飽きる凝り性:ゲームの時と同じなry

・無知な物知り:ニュアンスが難しい。

・普通に個性的:最大のテーマ。


 AB型は二面性があるとよく言われるが、行動や意見にはハッキリとしたこだわりが見られ、芯がしっかりとしている。

 対してB型の場合、その時その時で言うことやることが変わるので、理解されることが少ない。

 あなたもそんなB型に振り回されることがあるかもしれないが、マンネリせずいつでも新発見があると認めてやってほしい。

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