第10話 これでいいのか

で、そんな会社員時代を命からがら抜けだし、デザイン学校へ行ったものの自分のセンスのなさに「もーダメだわー」と思った私は何をしたかというとデザインストアの販売員になった。


いや、そこ、勇気だしてデザイン職に就こうよ!って感じだろ?

でもダメだったんだな。なんだかダメだった。こわくて勇気がでなかった。

そんでまぁ


「デザインストアなら自分が好きなプロダクトが売れるし、デザインから完璧に離れたわけじゃないから私まだデザインに関わってますよ感あるし、有名ドコだから何かしらおいしいチャンスがあるかもだし」


みたいな言い訳で自分の選択を正当化してしまったんですよねーohノー!だめよー、ここでも同じミステイク。どうしてもっと自分に正直にならないの?それだから後々困ったことになるのよ、もぅ、プンスカ!!(以上、脳内妖精)


それで販売職も長くは続かなかった。

当然だよなー、だって、なんの見通しも考えずに始めたんだもの。

なんとなく、とりあえず、で決めたんだもの。

ていうか、「なんとかく」「とりあえず」で決めること自体は肩の力が抜けていてステキなことだと思うけど、

自分が本当に望んでないこと、時間や自分の人生のパートや体を持ってかれるようなことを、やっちゃだめだよな。


どうしてそれを誰も私に教えてくれなかったの?

どうやってみんな自分に正直に生きているの?

なんでこんないろいろ上手くいかなくなっちゃったの?


っていうこんがらがった悩みに辿りつくまでには、まだまだ時間がかかるのであった。

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