閑話 6月21日という日
何年向き合えなかったのだろう。
記憶に押しやったわけではないけれど、亡くなった人のことを思い出すのがモヤっというか、なんというかいくつものフィルターが重なって見えなかった。……いや、見たくないなってずっと思ってきたのかもしれません。
青春を彩るページが一気にビリビリに粉々に引きちぎられたような感情があって今まで真っ直ぐ前を見ることができませんでした。
彼が叩く音は聞くのにね。
彼が奏でるドラムの音は唯一無二のものだ、って思っているのにね。
ストンと、ようやく胸の内に降りてきたのは今年に入ってから。かれこれ10年くらい。
長かったね、と自分に言いたい。
それにしても今年、というのはなぜだろう。認められるように、折り合いをつけることができのは。
もしかすると彼が所属していたバンドのリーダーやらメンバーやらが、前より情報を出す回数が多くなったせいかな?
彼らも忘れていない。悲しみ、というわけではないけれど一緒に彼を抱えて前に進んでいるんだ! とようやく私が気づけたせいかもしれません。今までだって彼についてのコメントや情報など出してたけれど、タイミングが合わなかったのか心に響いてこなかったというか。
それと「いい加減嫁ちゃん、成長しなさいな!!」っていう警鐘もあるかもしれませんね。いつまでもズルズル引きずって生きてるなよ!って。
だからその答えをさらに明確にするために8月に会いに行きます。
ずっと止まっていた時間を進ませに参ります!!
例えそれが望んだ結果でなくても、受け止めたいと思います。
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