第272話 吾輩4000PVを超えた記念に頭をフルパワーで使う

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。

「旦那、お目覚めですか?」

「いつのまにか・・・4000PVを超えたな」

「超えましたね」

「やっぱり、地道な努力は実を結ぶ」

「そうですね・・・なんか感慨深いっすね・・・」

「デットエンドもなんだかんだ、PV伸びてるし。きっと、やり続ければなにか見えるだろう」

「旦那も成長してるんですね・・・アルゴちゃんの時に比べたら、天と地ですね」

「あれは、SSで脚本だし・・・ちょっと違うけどな」

「なんか、記念してやるんですか?」

「じゃあ、たまには頭を使ってみるか。頭がいいところも見せとかないとな」

「えっ?」




吾輩4000PV記念にタイムマシン理論を真剣に考えてみる。


但し、一発書きなので、論理を求められすぎても困る。お許しください。


では、始めよう。



まず、題材としては未来に行くことより、過去に行くことだろう。


これが成立するか否かである。


未来に行きたいというのは、普通に過ごしてれば未来である。それ以上でもない。それより先に行きたいなら寝ること。無意識に時を過ごし、未来に行ける。



◆過去に行くことは可能か?


よく論ぜられる命題である。


タイムマシンがあるなら、もう過去は大きく変わってる!!


☞果たしてそうなのだろうか?


過去は変わらないものと定義されている。果たして本当にそうだろうか?実際、過去という概念を考え直す必要がある。


☞過去とは何か?


変えようのないものであり、築き上げてきた時間であり、記憶である。そして、記録である。


ここからわかるように記録が変わるということはあり得ないという発想が刷り込まれている。起きたことは変わらない、現実にそれは起きているのだから。


これは――私たちの認識である。


☞私たちの認識というものは絶対的なものなのだろうか?


この発想がそもそも間違いだとしたら、どうなのだろう。私たちの認識自体が間違っているという過程はないのだろうか?私たちの歴史は本当か?


例えば、吾輩が書いた駄文は存在する。消えはしないだろう。はっきりと今、目の前にあるのだから。これはである。


変えようのない真実があるのだから、


ここで思考停止に陥っている。


☞私たちの認識とは違うものがあるとしたら?


これだけでタイムマシンの存在を否定することはできなくなる。なぜなら、認識というものと過去にいけるということは、結びつかないのだから。


たとえ話をしよう。


タイムマシンがあり、過去に行ける人物がいるとする。そいつが過去を変えたとしよう。


例えば関ケ原の戦いで勝利したものが変わる。


徳川ではなく、豊臣が勝った。これだけで大きく時代や過去は変わるだろう。江戸時代は無くなるのだから。戊辰戦争も明治維新も無くなる。


これは大事おおごとだ。そんなことが起きるわけがない。


なぜなら、そんな


ここに答えまでの道筋が隠れている。


認識が生まれない。詳細に書くと、認識齟齬が生まれない。


☞認識齟齬が生まれないことが過去にいけないという理屈になり得るのか?


A:なるわけがない。


答えは一択だ。これには抜け道がある。


過去を変えると現在が変わるという認識齟齬の元、話がすり替わっている。過去を変えると今が変わるという概念がおかしいことに気づかなければならない。


タイムパラドックスで説明がつく。


いくつかの分岐点をもち、話が進んでいく。シナリオゲームをやる人はイメージがつくだろう。主人公の選択によって、エンディングが変わる。ストーリが変わる。


世界線が変わっているのだ。今ここにいる自分という、無数の選択によって作り出された自分がいる地点と違う地点の自分が存在する。



それを私たちはのだとしたら――


タイムマシンがあって、過去に変わっていることもあるだろう。私たちの時間軸と違う時間軸。それがタイムパラドックス。


タイムパラドックス(time paradox、時間の逆説)とは、時間軸を遡って過去の出来事を改変した結果、因果律に矛盾をきたすことである。


違う世界を作り上げることで、因果律を整えてしまう。


実はここにもうひとつ答えが隠されている。



☞過去が変わったことが認識できるのは誰か?


A:過去を変えたものだけ


未来が変わったとしても、それを認識できる人物は一人しかいない。それは過去を変えた人物だけである。私たちの時代にはタイムマシンはない。今はまだ過去にいけていないのかもしれない。


ただ、それを知っているのは一人だけ。当事者だけなのである。



「旦那・・・なんかそれっぽいっす!!」

「だしょ、だしょ!!SFっぽいっしょ!!」



吾輩は眠りにつく。


《つづく?》

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